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埼玉県【留守番禁止条例】成立した場合の生活はどうなる?問題点についても調査!

2023年9月に、小学3年生以下の子供の「放置禁止」を盛り込んだ埼玉県虐待禁止条例改正案『留守番禁止規定』が本会議へ提出され、可決されました。

車内などに子どもが放置されて死亡する事件が多数起きた事を受けて、自民党県議団が、全国初の条例として提案しているものです。

2023年9月13日に本会議で成立する見通しとなっていますがが、この『留守番禁止条例』が成立した場合、子育て世帯の生活はどうなるのでしょうか?

そこで今回は、埼玉県の『留守番禁止条例』が成立した場合の子育て世帯の生活はどうなるのか?問題点はどこなのか?調べました。

目次

【留守番禁止条例】成立した場合の生活はどうなる?

埼玉県の『留守番禁止条例』が成立した場合、子育て世帯の生活はどう変化するのでしょうか?

『留守番禁止条例』とは?

  • 小学3年生(9歳)以下の児童の放置を禁止
  • 小学4年生(10歳)~小学6年生(12歳)以下の児童は努力義務
  • 小学3年生(9歳)以下の児童が留守番しているところを見つけたら通報する義務が発生
  • 罰則はなし(将来的には罰則も示唆にいれている)

このような条例が可決され、早ければ2023年9月13日の本会議で成立する見通しが立っています。

『小学3年生以下の子どもを自宅で留守番させない、車内に置き去りにしない、子どもだけで外出させないで、子ども達が安全に生活できるように必ず大人が近くで見守りましょう』という条例ですが、いざ成立された場合、子育て世帯にどのような変化が必要なのでしょうか?

子育て世帯の変化

①自宅で留守番させられない

『留守番禁止条例』では、保護者は小学3年生以下の子どもを残して外出できません。小学4年生~小学6年生の兄弟が一緒に在宅だとしても、小学3年生以下の子どもを残すことができないため、買い物、兄弟の用事での送迎、ちょっとした用事で子どもを自宅で留守番させることができなくなるため、常に子どもと一緒に行動する必要が出てきます。

②子ども同士で公園に行けない

子ども同士での外出・公園に行くことができなくなるため、必ず保護者の付き添いが必要になります。

小学1~2年生くらいまでの場合、行ける親が付き添って公園に行くことはあるかと思いますが、小学3年生くらいからは子ども同士で待ち合わせして遊びに行く光景がよく見かけますが、それにも保護者の付き添いが必須となります。

仕事をしていると付き添いができないため、仕事の時間を短くするのか?付き添える保護者が毎回同じだと、その保護者の負担が増えるのではないでしょうか?

③長期休暇は学童が必須

小学校の夏休みや冬休み、春休みなどは、保護者が仕事をしている場合は学童保育に預ける事が出来ますが、場所によっては、定員オーバーで学童に入れないこともあります。

やむなく留守番させることも出来なくなるため、学童に入れなかったら仕事を休む?辞める?子どもと出勤する?必要があります。

学童に入れても、学童の雰囲気が合わなくて、行きたがらない子供もいます。無理やり行かせたくないと思う保護者も多いと思いますが、『留守番』はさせられないため、働きかたを検討する必要がでてきます。

④多子世帯は常に子ども全員と行動を共にする

子どもが複数いる世帯の場合、『1人で留守番は心配だけど、兄姉と一緒なら大丈夫』と留守番させることや、兄弟で習い事や通院の時間がちがうこともあります。

『留守番』はさせられず、『子ども1人での外出』も禁止なので、1人の用事でも全員を連れて行く必要が出てきます。

⑤仕事を続けられるか検討する必要アリ

小学校の長期休暇にどうやって仕事をするのか?在宅?休業?転職?預け先はどこにするのか?検討する必要が出てきました。(しかも2024年4月~!)

『留守番禁止条例』によって、仕事を調整したり、子どもに付き添うのは、『母親』が担う事が多いと思います。

『留守番禁止』の対象となる小学3年生以下の子どもがいる世帯には、未就学の弟妹がいる世帯も多いと思います。未就学児の場合は、ただでさえ付きっ切りになりますが、小学生の行動にも付きっ切りになると、『お母さん』が大変すぎませんか?

『子供が安全に育ってほしい』と思っての条例なのだとは思いますが、あまりにも生活が大変になりそうです。どこが問題になるのでしょうか?

【留守番禁止条例】問題点についても調査!

埼玉県の『留守番禁止条例』の問題点はどこにあるのでしょうか?

①学童に入れない

学童の待機児童は約1万5000人!需要と供給が追い付いていない(DIAMOND onlineより)
学童の待機児童数は全国2位!

保育園に入れない「待機児童」と同じように、小学校の学童に入れない「待機児童」もいます。埼玉県内には1920の学童保育クラブがありますが、待機児童は約1万5000人いると言われています。

留守番を禁止にするならば、学童への入所を希望する家庭が必ず入れるようになる必要があります。

民間の学童も増えてきていますが、やはり小学校の中にある学童に入れたいと思う親御さんが多いのではないでしょうか?

②多子世帯の負担増

生活の中に、家事代行サービス ベビーシッター等が、安全で利用しやすい価格で入り込んでいないので、親の負担が増えすぎる 

子どもが1人の家庭なら、なんとか頑張れば留守番させずに生活できるかもしれませんが、子どもが複数いる家庭となると、とても生活できません。

子どもの習い事はもちろん、行動すべてに親が付き添うのは、不可能です。年も友達も違う兄弟が、いつも同じ場所で過ごすなんてことはありません。

そもそも学童に入れていても、家庭には「人手」が足りていません。ベビーシッターや家事代行サービスがもっと身近に、安全に、利用しやすい価格で、生活に入り込んでこないと、付き添う側が倒れてしまう可能性があります。

③祖父母との同居が対象の条例になっている

祖父母が近くに住んでいて、元気で時間に余裕があり、良い関係が築けている家庭なら可能な条例

『留守番禁止条例』は、子育て世帯の近くに祖父母が住んでいて、祖父母が健康で時間に余裕があり、さらにいい関係が築けている家庭なら、あまり無理なく実現できるように感じます。

ところが、2023年10月に小学3年生以下を育てている世帯は、圧倒的に『親と子ども』の核家族。両親の手が借りられる世帯の方が少ないのではないでしょうか?

そのため、『留守番禁止』(子どもを安全に育てよう)とするなら、「祖父母の手助け」に代わる対策が必要なのではないでしょうか?

埼玉県【留守番禁止条例】ネットの口コミ

埼玉県の留守番禁止条例についてのネットの口コミを見てみましょう。

ネットの口コミを見てみると、海外では、12歳以下の子どもの留守番が禁止されていたり、小学校に行くには送迎かスクールバスを利用するところもあるようです。

子どもだけにならないで生活できるような仕組みも一緒に審議されていたらいいのですが、ただただ「留守番禁止」と言われてもすぐに納得できない家庭が多いのではないでしょうか。

まとめ

埼玉県で2023年9月13日に『留守番禁止条例』が成立した場合、子育て世帯の生活がどうなるのか?どこに問題があるのか?調べました。

今回可決された『留守番禁止』を、今の生活に当てはめるとかなりきついと感じますが、『留守番』や『子どもだけでの時間』に事件に巻き込まれないために、何ができるか考える必要はあるのかなと思いました。

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この記事を書いた人

はじめまして
SNOWです
日々の生活で「もうちょっと知りたいな」という時に読んでいただけたら嬉しいです!

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